恋する小惑星 11「きら星チャレンジ」

あらすじ

アバン

  • 石垣島にて遠藤先生の車で移動するみらとあお
    • あおは地学部員たちには相談していたが,みらと遠藤先生には言わないようすずに助言されていた
      • しかし,遠藤先生に事前に相談すれば参観者として同行することもできたことがわかる

A

  • 石垣青少年館
    • 石垣島星祭りのポスター
    • あおが見学させてもらえないか主催者側に相談する
      • 遠藤先生が参加していたころから主催している廣瀬さんに見学の許可をもらう

 

  • 地学部員とモンロー先輩,桜先輩はJAXAを訪れる
    • 七海は選考に落ちたのに押しかけるのはだめだと思うと述べる.いの先輩になぜ応援したのかと問う
      • いの先輩は,押しかけるのは褒められたものではないが,あおとみらがこの1年夢に向かって努力してきたので,諦めないあおをみていたら今できることを一生懸命やってみたくなったと述べる

 

  • きら星チャレンジの参加者が自己紹介する
    • 指導役:花島
      • 3年佐藤:科学部部長,
      • 2年有利飛鳥:天文部,沖縄本島,アイドルが好き
      • 3年蒔田史穂:九州,人間が好き
      • 2年木ノ幡みら:天文部,土星くじら座が好き
    • VERA石垣島観測局
      • 以前つくば(国土地理院)にあったのと似た種類のアンテナ
      • 水沢,小笠原,入来,石垣島の4箇所に同じものが設置されており,全体で直径2,300kmの電波望遠鏡になる
      • 目で見るのではなく電波を受信してデータを見る
        • 強い電波を出すメーザー天体を観測して銀河系の立体地図を作ろうとしている
          • 年周視差を利用した宇宙三角測量で天体の正確な位置や動きがわかる
            • VERAを使う電波班は新しいメーザー天体の観測にチャレンジする
              • メーザー(英語: maser)とは、誘導放出によってマイクロ波を増幅したりコヒーレントなマイクロ波を発生させたりできる装置のこと。Microwave Amplification by Stimulated Emission of Radiation(誘導放出によるマイクロ波増幅)の略称である。[1]

              • 誘導放出によってマイクロ波を発振しているメガメーザーなどの「メーザー天体」が宇宙には存在し、観測の対象となっている。[1]

    • むりかぶし望遠鏡[2]
      • 口径105cm.九州沖縄地方最大.
      • むりかぶしとは,沖縄の方言で,すばるのこと
      • 可視光と赤外線の観測を行っている.小惑星の観測はこちら
        • カセグレン系の反射望遠鏡
          • 凹面主鏡と凸面副鏡で像を結ぶ
          • 焦点が研究用と観望用で3つある
    • 電波班と光学班に班分けを行い,みらと巴,蒔田が光学班になる

 

  • A & M (A & W 石垣店がモデルと思われる[3]) で食事するあおと遠藤先生
    • 蒔田の引率の教師,早川が現れる
      • 遠藤先生がきら星チャレンジに参加した時,同じ班だった

B

  • 光学班は石垣島天文台に向かう
    • 小惑星があるのは小惑星帯(アステロイドベルト)
    • 夜空の衝の位置を観測する
      • 地球からの距離が一番近くなる位置のこと
      • 小惑星は太陽の光を反射しているので,衝にあるときが一番大きく明るく見える
      • ある観測点(通常は地球)から太陽系天体を見た時に、その天体が太陽と正反対の位置にある状態を指す[4]

        • 世界中の天文台や宇宙望遠鏡の全天サーベイで明るいものはほとんど見つかっている
          • 未知の小惑星は20から21等級より暗いものが多い
            • サーベイ=掃天観測.広い範囲を一気に観測する

 

  • 観測方法
    • 1辺が0.2度角の範囲を一領域として,衝の周辺を撮影する
      • 月の大きさは0.5度角
        • 1領域につき5回,各6分露出で撮影して30分,時間の許す限り観測を繰り返す
          • (2-3-7-8の順に観測)
          • (空白領域をはさんで1から9まで番号が振られた図が描かれている)
      • 撮影したデータはノイズを除去して小惑星探査ソフトで解析
        • 5枚の画像を恒星が重なるように連続表示すると,動いて見えるものが小惑星
          • 赤いマークがついているのは既知の小惑星
          • 未知の新天体候補は青いマーク
      • 新しい小惑星は最低2夜以上の観測が必要
      • 天気モニター
        • 雲行きが怪しくなると,天体観測に支障がある

 

  • 地学部員が遠藤先生の祖父母の家で片付けをしている
    • 石垣島で雲行きが怪しいことを聞き,てるてる坊主を作成する

 

  • 観測4回目.全部既知の星であった
    • 遠藤先生と早川先生がお菓子を差し入れる
      • 花島さんが示した,遠藤先生たちが参加した時の写真を見る光学班
        • 当時仁科ちゃんというメンバーがおり,現在は海外で天文学者をしていると遠藤先生が述べる
          • 天文だけでなく歴史や文学等何でも詳しかった.知ることが楽しくて仕方ないという感じだったので,つられた
          • 小惑星は見つけられなかったが,それ以上に得るものがあった.人との出会いでその人の世界はいくらでも変わる
    • 天気が回復しそうにないので,この日は打ち切る
      • 代わりに過去の撮影データで探索の練習をする
        • あおは宿に戻るか聞かれるが,最後まで見学させてほしいと述べる

 

  • 翌日は晴れた
    • 電波観測は時間帯に左右されない
    • 光学班は日中は勉強会

 

参考文献

[1] フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』, "メーザー", https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC

[2] フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』, "石垣島天文台", https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%9E%A3%E5%B3%B6%E5%A4%A9%E6%96%87%E5%8F%B0

[3] A&W, "石垣店", https://www.awok.co.jp/shopsearch/ritou-area/ishigaki/

[4] フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』, "衝", https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%9D

感想

  • 競争率が高く,成功可能性が少ないことに挑戦することは重要
    • これをやらないと挑戦する能力が身につかない
  • うまくいっている他人を見ても妬まないことは重要
    • うまくいって楽しそうな人は淡々とやるべきことやった結果楽しいと感じているだけ
      • 他人を羨むのやめてやるべきことやろう(自戒)