恋する小惑星 第7話 「星空はタイムマシン」

あらすじ

アバン

  • 地学部新体制
    • 部長:いの先輩,副部長:みら,会計:あお
    • 地学部は近所の子供会からの「天体観望会講師のお願い」を引き受ける
      • いの先輩に自身を持たせる狙い
  • 新聞部
    • 鯉に名前をつけた人物がみさだとわかり,その記事を載せた新聞が完売
  • すずのプロデュースしたパンケーキは準優勝だった

A

  • みら,あおが望遠鏡セッティング,いの先輩が会報用の写真撮影
    • 子どもたちが話を聞いてくれない
      • すず,めぐがクッキーを持ってきてくれて子どもたちに話を聞かせることに成功する
    • 土星の大きさは地球の9個分.氷や岩石でできた輪を持つ
      • 中身がスカスカで水に浮くと言われている
      • はるか「図鑑でみたのと同じ」
    • M31アンドロメダ座大銀河
      • 銀河とはたくさんの星の集まり.望遠鏡だと形がよくわかる
      • はるか「ただのもやもやですね」
    • ベガ,デネブ,アルタイルの3つの星をつないでできるのが夏の大三角形
      • 秋なのに夏の星が見える
      • はるか「星を見るのって何が楽しいんですか.私にはただの光っている点にしか見えません」
        • カシオペア座
        • 星の光をスペクトル分析すると構成元素や表面温度がわかる
        • 遠くの星を見ると大昔の宇宙のことがわかる
          • 星の光が地球に届くまで時間がかかる
            • さっき見た土星は約80分前の姿
            • アンドロメダ大銀河は約230万年前 
              • あおが遠くを見ればタイムマシンになると説明すると,はるかが興味を示しアンドロメダ座大銀河を見るために望遠鏡に戻る
    • オリオン座流星群
      • 朝方まで見られる
    • すずの夢はすずやを世界一のベーカリーカンパニーにすること
      • すずやの美味しいパンが食べられるカフェを世界中にオープンする
      • めぐはまずは高校合格を目標にする

 

  • 観望会は好評だった
    • あおが「小惑星ハンター」(渡辺和郎, 1996)を持っている描写がある

B

  • あお(1年1組)が体調不良で欠席
    • いの先輩とみらがあおのお見舞いに向かう
      • 「女性が喜ぶ甘い口説き文句100選」
      • 小惑星ハンター」(渡辺和郎, 1996)
        • 小惑星を見つけた人たちの体験記.小惑星の具体的な見つけ方が書かれている
        • みらはこの本をあおから借りる
    • 「星空写真を撮る / (AstroArts 星ナビ ムック)」
      • [1]によると「星空写真撮影術 改訂版 天体写真撮影テクニック / (アスキームック AstroArts)」(2019年3月)を元にしているらしい
      • いの先輩が撮影した写真が手ブレしている
        • いの先輩はモンロー先輩に「新しいことをするよりも慣れたやり方を選んだほうがいいこともあるし」と言われるシーンがある

 

  • 桜先輩が推薦合格
    • モンロー先輩も同じ大学の別の学科を推薦で受けた
      • しかし,合格の通知が来ていない様子

 

  • 日本地学オリンピック
    • いの先輩が申し込む
    • [2]によると,国際地学オリンピックの選抜を兼ねている.
      • 地学好きの中学生,高校生なら誰でも参加できる.
      • 9-11月に募集,12月に予選,翌3月に本選
        • 本選に選抜されるのは中学3年生から高校2年生の60名.
        • 本選の成績優秀者10名が日本代表選考に参加する.代表選手は4名選抜される

参考文献

[1] kn1cht / note, "恋アス7話の天文シーンを元天文部のオタクが考察する", https://note.com/kn1cht/n/n8904c1d82f0f

[2] NPO法人地学オリンピック日本委員会, "日本地学オリンピックとは" , https://jeso.jp/jeso/index.html

感想

  • 「新しいことをするよりも慣れたやり方を選んだほうがいいこともあるし」
    • 本編では,デジタルカメラという新しいことよりも地学(あるいはスマホ撮影)という慣れたやり方を,という意味で使われていた
      • 新しいことを学び続けなければ陳腐化する
      • 新しいことばかりを追い求めて深さを磨かなければ能力にならない
        • 近年では新しいことが生まれる速度が速い
          • 筆者は学んだことを消化する前に次の新しいことが現れ,身につかないという感覚を感じている